解決実例の紹介
お悩み:病気/入院
うつ病になり住宅ローンが払えない
職業:会社員
年齢:45
家族:妻、子供2人
物件種別:戸建
残債:2000万円
売却価格:1690万円
ご相談者にいらしたのは、ご本人ではなく現状を心配されたA様のご兄弟でした。A様は堅実な方でもあり、婚約してまだ独身のうちにと将来を見据えて一戸建てをご購入されていました。その後、婚約者だった奥様と結婚し、働き盛りの年代でもありその頃はバリバリ仕事もこなし、収入も安定されていたとのこと。子供も2人生まれ、順風満帆な人生でした。しかし、仕事に没頭する毎日の中、パワハラに合い、予期せぬ心の病を患い入院を余儀なくされてしまいました。病院でうつ病といわれたそうです。少し休むだけと奥様には伝え、仕事は休職されたそうです。会社の人事から6ヶ月以内には会社に戻るよう連絡があり、戻る気でいたものの、産業医から復職は難しいといわれ、入院することになってしまいました。
奥様からお兄様にご相談があり、夫が心の病になっている。生活が苦しくなってきていて、住宅ローンの返済も難しくなっているが私には相談がしづらい様子なので、相談に乗ってあげてほしいと連絡が有ったそうです。
現状、以前のような収入の仕事に戻れる確証がないこと、心の病という本人の力だけでは完治は難しい病状であることを鑑みて、任意売却をお勧めしました。入院しているA様は、大切な我が家を売るなんてと当初売却に反対しておられました。そのお気持ちもよくわかりましたので、ご家族の方とご一緒に、今の状況のご説明に何度も足を運びました。A様も少しづつ理解してくださり、最善の方法だとご納得していただくことができました。
現在は病状も回復に向かっており退院されました。そして、ご家族との同居から再スタートされています。周りに支えられながら、頑張らずに過ごしている、ということでした。
退院され本当によかったです。ご家族の暖かみの強さを感じられたことで、こちらが動かされたような気がします。家族に甘えることも悪いことではなく、支えあうことの大切さを、私も改めて知ったような気がいたしました。住宅ローンを組んでいるご本人のご相談が難しい場合でも、そのご相談で、状況が変わっていくこともあります。