解決実例の紹介



お悩み:定年退職/老後破産
退職金で住宅ローンを完済するはずが・・・

掲載:2017年4月
年齢:75歳
家族:奥様(74),長男(35),次男(33)
物件種別:マンション
残債:1700万円
売却価格:1190万円
ご相談内容・経緯

震災により当時住んでいた自宅が倒壊したため、住み替えで分譲マンションを購入しました。購入当時は、市の職員であり、将来の住宅ローンは安定した収入と退職時の退職金と年金で完済する予定でした。しかし退職時には、長男はアルバイト、次男は無職状態であり、家族の生活を支えるために、退職金は住宅ローンの繰上げ返済には充てず生活費に回しておりました。約10年このような生活が改善されず、とうとう退職金も底をつき、消費者金融での借入で住宅ローンを返済するところまでになりました。このような生活は何時までも出来ないと思い、息子さんがインターネットで検索し、任意売却を知り、相談の連絡がありました。


ご提案内容と解決方法

相談者に、任意売却のメリット・デメリットを説明。面談時点での滞納は4回目。相談者夫婦の手元資金は、2か月に1回の年金のみ。長男の月収は5万円、次男は無職。債権者様へ代位弁済時期を確認し、任意売却交渉開始。引越しするにも手元資金が無く、また属性に問題がある為、転居がスムーズに行かないのではないかとの心配もありました。その解決の為に相談者と賃貸マンションのオーナー様宅へ同行し、相談者様の事情を説明し、毎月の家賃の支払いにプラスして諸費用を分割で支払う方法を提案し、了承を得ました。本物件所在の行政は、固定資産税の滞納に関し、強行な手段で回収を行う為、税金に関しては納期ごとの支払いの継続を提案。転居先の物件には収納が少ない為に、販売開始と同時に室内の荷物の処分を提案し、引き取り業者へ換価処分し、少しでも手元に資金が残るように提案と購入者の心象が良くなるような室内清掃を依頼しました。



任意売却後の生活

面談当初は、高齢で収入源が年金だけの為、自暴自棄になっておられましたが、比較的安い家賃の賃貸マンションに引っ越しして頂き、生活費の見直しを行い、無駄を省いた生活をされております。無職であった息子様も積極的に面接に行かれていると聞いております。



担当者の一言

相談前は、自暴自棄になっておられましたが、私との面談後は、販売の為の荷物の処分も積極的に協力して頂きました。また、一番時間が掛かり気がかりだった転居先の選定作業でしたが、良心的な賃貸マンションのオーナー様との出会いが、転居をスムーズに出来、相談者様と二人三脚で乗り切れた達成感を感じました。