解決実例の紹介



お悩み:不動産投資失敗
アパート経営に失敗。ローンが返済できない

掲載:2013年4月
職業:会社員
年齢:36歳
家族:妻
物件種別:収益物件
残債:4,600万円
売却価格:3,800万円
ご相談内容・経緯

Dさんは親が所有していた土地を相続したところ、某大手ハウスメーカーが賃貸アパート建築の営業に来ました。賃貸経営がどういうものかという知識もないまま、提案されるがままに1億円程度を借金して賃貸アパートを新築しました。新築時は空室もなく収入も安定していたのですが、築5年を超えたあたりから空室が出るようになり、修繕費もかさむようになってきました。築年数が経つにつれ家賃も下がり、築11年となった時には収入が当初計画の70%まで落ち込んでいました。

新築当初は60万円あった収入が今は43万円に減少。対して毎月の返済は変わらず55万円引かれていきます。さらに毎月の光熱費の他に修繕費や固定資産税、所得税がかかってくるため、現在は年間150万円以上の赤字です。貯金を切り崩して返済に充てられていましたが、いよいよ支払いができなくなり、インターネット検索をしていたところ、任意売却という言葉を知りご連絡頂きました。


ご提案内容と解決方法

Dさんから「今月のローン支払いができない。どうしたら良いか」というご相談をいただきました。これまで修繕や毎月の赤字分の埋め合わせで、累計1,200万円以上の追加投資をアパートにされていました。 所有されている収益アパートを調査すると、売却査定額は3,800万円となりました。Dさんの残債は4,600万円。債権者と交渉し、3,800万円で任売却することに応じてもらえました。当協会のパートナー不動産会社に対して情報提供をしたところ、そのうちの1社が満額の3,800万円で購入することになりました。投資用物件は詳細条件の調整が難しいですが、不動産会社からは瑕疵担保免責などの条件は全て了承してもらうことができました。



任意売却後の生活

Dさんはサラリーマンで収入も安定しているため、任意売却後は毎月5万円の返済を行うことで債権者と合意しました。アパートは元々実家だったため、ご近所の目を気にされていましたが、ご近所の方には「高く買ってくれる人がいたから売った」と説明したそうです。この辺は任意売却の良さであり、競売の場合は有無を言わさず住所が公開されます。ご近所の目が気になる方には競売より任意売却の方がメリットとなります。



担当者の一言

Dさんご夫妻の理解もあり、スムーズに任意売却を進めることができました。Dさんは5万円の返済は簡単ではないようですが、何より以前に比べて精神的な負担が無く前向きになれたそうです。今はアパート暮らしですが、お金を貯めて一戸建てを購入するのを目標に、妻と二人で頑張っているとのことでした。